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山の炭焼き小屋

1 :本当にあった怖い名無し:04/12/24 01:36:58 ID:82+lBh7i
避難小屋が嵐で潰れてしまったので、炭焼き小屋に緊急避難しました。
完全sage進行、誘導禁止でお願いします。

611 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :05/01/11 19:52:43 ID:RU1PoKIh
山守から聞いた話。

夏、山奥の斜面で草刈りをしていた時のこと。
今年植えたばかりの苗は膝下までの背丈しかなく、
遮るもの一つない炎天下で、大汗かきながら作業をしていた。
と、首筋を焦がす日差しが一瞬、フッと翳った。
やれやれ雲が出てくれたか…と空を仰ぎ見たが、
雲一つない、相変わらずの晴天が広がるばかり。
不審に思い、視線を下げて頭を巡らしてみる。
見渡すかぎり緑の苗が揺れる斜面の上を、
巨大な人影がゆっくりと横切るのが見えた。

612 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :05/01/11 19:54:51 ID:RU1PoKIh
学生から聞いた話。

学生達が山に泊まり込みで測量実習をしていた。
夜は山小屋風の宿舎でちょっとした宴会になるのだが、
中の一人が体調を崩し、早々に2階の寝部屋へと引っ込んでしまった。

布団に潜り込み、上の方にある小窓から外を見ると、雪が降っている。
─これは明日には積もるなぁ、実習は中止になるかも…
そんな事を考えながら、眠れないままに降りしきる雪を眺めていた。

ふと気付くと、いつの間にか女の顔が覗いていた。
小窓の上端から、逆さにぶら下がった首だけが見える。
垂れ下がった長い髪と、ガラス玉のように無表情な目が印象的だった。

体調のせいか、事の奇妙さに気付くまで時間が掛かった。
雪の降る夜、山奥のこんなところで女は何をしているのか?
しかも、その小窓は嵌め殺しで上に庇など付いてなかったはずだ。
では、女はどうやって小窓の上にぶら下がっているのか…

急に恐ろしくなってきたが、体が硬直して動かない。
どの位の間、そうやって女の顔を眺めていたのか分からないが、
いつしか眠ってしまったらしく、目を開けると朝になっていた。
小窓には女の顔などなく、陽の光が眩しいくらいだった。
体調は良くなっているようだったので、布団を抜け出した。

1階に降りたが、誰も起床していないらしくガランとしている。
気分転換に外へ出てみることにした。
ドアを開けると、雪が山小屋の高い玄関の縁まで積もっていた。
朝の日差しを受けて輝く真新しい雪面に、
数え切れない程の、掌の跡だけが残されていた。

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